king Gnu-白日- を聞くとコペンハーゲンを思い出す話
こんにちは。
なすかわです。
King Gnuの「白日」という曲をご存知ですか?
おそらく大半の方が、一度は聞いたことがあるのではないかと思います。
自分はメロディに関する理論や、和音がどうのこうの〜〜といったことは全く分かりません。
歌詞も「なんとなく悲しい感じだな・・?」といった具合で、詳しく「ここがいい!」と解説することができません。
しかし、この曲にはある強い思い出があり、それからこの曲は僕にとって特別なのです。
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2020年11月、僕は一人でデンマーク 、コペンハーゲンに一人旅行に行きました。
期間は1週間です。
ツアーではなく、宿も飛行機も全て自分で手配したため色々と大変でした。
北欧の雑貨や建築が好きだったということもあり、とても楽しんでいました。
3日目までは。
あれは忘れもしない11月22日の現地時間10:00。
財布を盗まれました。あっさりと。
まさか自分の身にそんなことが起きるとは思わず・・・。
対策も特にして無かったんですよね。
コートのポケットからいつの間にか抜かれていました。
一人で泣きました。何せこんな未開の地で一文なし・・・。
あぁ、、僕はここで死ぬのか、、と当時は本気で思っていた気がします。
絶望の果てにいた僕ですが、希望の光があることを思い出しました。
話は行きの飛行機の中まで遡ります。
北京⇨コペンハーゲン の飛行機の道中、隣に座った人物がいました。
彼の名はMinik。
一人旅行で若干緊張している僕に彼は話しかけてきました。
「お一人?お仕事なの?」
もちろん英語です。
そこから色々な話をしました。
自分の仕事の話、、自分の地元の話、コペンハーゲンでのおすすめの食べものなど。
僕のカタコトの英語を、優しい彼はじっくり耳を傾けてくれました。
空港でサヨナラになったのですが、別れ際にフェイスブックを交換し、
「困ったことがあったらいつでも連絡してね!」
そう言ったのです。
神・・?仏・・・・?優しすぎる・・・。
話は戻って財布を盗まれた旅行3日目。
絶望の淵にいましたが、彼の存在を思い出しました。
恥ずかしいがそんなことを思っている場合じゃない・・・!
Minik に電話しました。
・財布を盗まれたこと
・一文無しになったこと
・どうすればいいのか途方に暮れている
彼は仕事中とのことでしたが、終わったらすぐに迎えに行ってくれると言いました。
優しい・・優しすぎる・・・。
彼を待つ間、デンマークの日本大使館に行き、状況を説明しました。
大使館から、
・日本から送金することはできるが、時差の関係で今の時間はできない。
・送金してもらうなら、デンマークの時間で日付が変わってから
とのことでした。明日まで生きられるか・・。
ただ、この絶望の淵にいた僕ですが、この大使館でも人の優しさに触れる経験をしました。
それは今回は割愛します。
現地時間18時ごろ、仕事を終えたMinik と待ち合わせをして迎えにきてもらいました。
また少し泣けました・・。
ただ飛行機の中で少し喋った間柄なのにここまでしてくれるなんて・・。
気分が落ち込んでいた僕を、車に載せて、コペンハーゲンをドライブしてくれました。
貴重な体験でした・・・
途中でスーパーに寄ってジュースや軽食などを買わせてもらったり、
日本でいうイオンのようなショッピングモールのフードコートでバーガーを買ってもらったり。
優しさってこういう人のことを言うんだろうな・・・。
僕も寛大な人でいたい。困っている人の人助けができる人間になりたい。
今回の旅行でそう強く思いました。
Minik だけでなく大使館の方々はもちろん、
駅構内や観光地で道を訪ねたら詳しく教えてくださった現地の方々。
皆さんに感謝です。
さて、食事のあとは再び車に乗り、予めとっていたホテルまで送っていただいたわけですが、
車内で彼はこう言いました。
「日本で流行っている曲はなんなの?なんか流してみてよ。」
僕は悩みましたが、
「King Gnu の白日」
を流しました。
これを流した明らかな理由はよく覚えていませんが、多分当時僕のプレイリストに
入っていた、とかそんな理由だったと思います。
彼は白日を聞いて「いいね〜。」と言っていました。
翌日、僕は家族からお金を送金していただき、少し観光した後に日本に帰ってきました。
無事に生きて帰ってこれた・・・。
それからと言うもの「白日」を聞くと、この一件を鮮明に思い出すようになりました。
人に優しく、困っている人には身銭を切ることを厭わない。
そんな寛大な人でありたいです。
ここまでご覧いただきありがとうございました!
ではまた。