nasukawa-ns’s blog

とある男性看護師によるつぶやき

「脳神経外科」が向いている看護師の特徴とは?

こんにちは!

 

なすかわです。

 

 

今日は、タイトルにもある通り、

脳神経外科が向いている看護師の特徴について考えていきます。

 

f:id:Michael-ns:20210820213033j:image

 

僕は、二次救急病院の脳神経外科の一般病棟で勤務して3年目になります。

 

 

3年働いてきた中で気がついたことを共有していきたいと思います。

脳神経外科に興味がある!でも大変そうだし実際はどうなんだ・・?」

という人の参考になれば幸いです。

 

 

ではいきましょう!

 

 

【注意】

・看護師目線の話になります。僕は医師やリハビリスタッフではありません。

ICUやSCUではなく、急性期を脱した、一般病棟での話になります。

・病院、病棟によって異なる場合があります。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まず、脳神経外科でよく出会う疾患は?

 

まず、どんな疾患の患者さんが入院しているのでしょうか。

病院によって違うと思いますが、うちの病棟は、

 

 

脳梗塞

脳出血

くも膜下出血

・慢性硬膜下血腫

・急性硬膜下血腫

・正常圧水頭症

・けいれん重積

パーキンソン病

 

 

主にこの辺りです。

また、動脈瘤のある方へのカテ治療、時折 もやもや病 の方などもいらっしゃいます。

 

 

疾患は様々ですが、入院患者さんのADLも様々です。

独歩で歩いている方もいれば、強い麻痺や意識障害が残って、ADL全介助の方も少なくありません。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

脳神経外科の患者の特徴は?

 

 

①介助量が多い

 

 

患者さんの特徴はなんでしょうか。

先ほども少し触れましたが、まず、ADL全介助の方が多いです。

 

 

強い麻痺がある、意識障害がある場合には、食事介助おむつ交換吸引などが必須です。

麻痺が軽度であっても、リハビリ期間は付き添い歩行車椅子移乗をする必要があります。

 

 

また、脳出血や心原性脳梗塞は、生活習慣病が起因するものなので、体格が良い方が多いです。(特に若い方)

そのため、体位変換時などは体力勝負になります。

正直、それが原因で腰を痛める方もいらっしゃいます。

 

 

なすかわは男ということもあり、体格の良い患者の移乗時などはよく駆り出されます。(笑)

男は重宝されやすい環境かもしれません。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

②既往歴が豊富

 

 

先ほども述べたように脳卒中脳梗塞脳出血くも膜下出血の患者さんは、生活習慣病が影響します。

また、高齢な患者さんが多いこともあり、生活習慣病以外にもあらゆる既往歴を目にします。

 

 

既往歴は全くのゼロで、脳梗塞になりました!

という人は稀だと思います。

 

 

心房細動、糖尿病、COPD高脂血症、各所の悪性腫瘍、認知症前立腺肥大・・・・・・

 

 

数えればキリがありません。

 

 

これだけ数多くの既往歴を目にすると頭が痛くなりそうですが、

たくさんの疾患に触れるため、勉強の機会になります。

 

 

既往歴は大切です。

 

 

アセスメントが苦手だと、「既往歴は見たことない」という方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、既往歴を見ると、その患者さんを見たときに厚みが出てくると思います。

 

 

ほんの一例ですが、

「この人、COPDあるから酸素投与時はナルコーシスに注意だな。」

「この人はアスピリン喘息の既往があるからNSAIDSの使用は禁だな。」

肝臓癌の末期か、直腸静脈瘤があるかもしれないから直腸診は注意が必要だな。」

など、考えることが増えるかと思います。

 

 

これらをいちいち考えるのは大変ですが、その分丁寧に向き合えば知識は増えます。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

他にも脳神経外科の患者の特徴として、

 

③再梗塞・再出血など、急変リスクがある。
④失語や構音障害があると、コミュニケーションが困難

 

などが挙げられるかと思います。

 

 

結論、

脳神経外科は、非常に体育会系だと思います。

 

 

手術や緊急入院、突然の急変など、バタバタと忙しくなりがちですが、

その分やりがいもあります。

 

 

その際たるものが、

 

 

患者さんが良くなっていくのがはっきり見えるところ

だと思います。

 

 

中には、意識障害が遷延したり、亡くなったりする方もいらっしゃいます。

しかし、懸命なリハビリの末、

入院時はベッドで寝たきりだったのに、退院時には杖で歩行して帰る、なんて光景を見ることもできます。

 

僕たち看護師の使命は、

「患者さんの持てる力を最大限発揮するよう支援する」

ことだと個人的に思います。

 

 

それを存分に生かせるのが脳神経外科だと思います。

 

 

ハードワークになるかと思いますが、

 

 

●患者さんの持てる力を最大限に生かして、回復過程を支援したい!

●コミュニケーションやリハビリなど、患者さんとじっくり関わることを大事にしたい!

●看護師としてたくさん知識を身につけたい!

 

 

これらが当てはまる人は、脳神経外科が向いていると思います!

 

 

少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

 

 

ではまた!