「脳神経外科」が向いている看護師の特徴とは?
こんにちは!
なすかわです。
今日は、タイトルにもある通り、
脳神経外科が向いている看護師の特徴について考えていきます。
僕は、二次救急病院の脳神経外科の一般病棟で勤務して3年目になります。
3年働いてきた中で気がついたことを共有していきたいと思います。
「脳神経外科に興味がある!でも大変そうだし実際はどうなんだ・・?」
という人の参考になれば幸いです。
ではいきましょう!
【注意】
・看護師目線の話になります。僕は医師やリハビリスタッフではありません。
・ICUやSCUではなく、急性期を脱した、一般病棟での話になります。
・病院、病棟によって異なる場合があります。
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まず、脳神経外科でよく出会う疾患は?
まず、どんな疾患の患者さんが入院しているのでしょうか。
病院によって違うと思いますが、うちの病棟は、
・脳梗塞
・脳出血
・慢性硬膜下血腫
・急性硬膜下血腫
・正常圧水頭症
・けいれん重積
主にこの辺りです。
また、脳動脈瘤のある方へのカテ治療、時折 もやもや病 の方などもいらっしゃいます。
疾患は様々ですが、入院患者さんのADLも様々です。
独歩で歩いている方もいれば、強い麻痺や意識障害が残って、ADL全介助の方も少なくありません。
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脳神経外科の患者の特徴は?
①介助量が多い
患者さんの特徴はなんでしょうか。
先ほども少し触れましたが、まず、ADL全介助の方が多いです。
強い麻痺がある、意識障害がある場合には、食事介助、おむつ交換、吸引などが必須です。
麻痺が軽度であっても、リハビリ期間は付き添い歩行や車椅子移乗をする必要があります。
また、脳出血や心原性脳梗塞は、生活習慣病が起因するものなので、体格が良い方が多いです。(特に若い方)
そのため、体位変換時などは体力勝負になります。
正直、それが原因で腰を痛める方もいらっしゃいます。
なすかわは男ということもあり、体格の良い患者の移乗時などはよく駆り出されます。(笑)
男は重宝されやすい環境かもしれません。
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②既往歴が豊富
先ほども述べたように脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)の患者さんは、生活習慣病が影響します。
また、高齢な患者さんが多いこともあり、生活習慣病以外にもあらゆる既往歴を目にします。
既往歴は全くのゼロで、脳梗塞になりました!
という人は稀だと思います。
心房細動、糖尿病、COPD、高脂血症、各所の悪性腫瘍、認知症、前立腺肥大・・・・・・
数えればキリがありません。
これだけ数多くの既往歴を目にすると頭が痛くなりそうですが、
たくさんの疾患に触れるため、勉強の機会になります。
既往歴は大切です。
アセスメントが苦手だと、「既往歴は見たことない」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、既往歴を見ると、その患者さんを見たときに厚みが出てくると思います。
ほんの一例ですが、
「この人、COPDあるから酸素投与時はナルコーシスに注意だな。」
「この人はアスピリン喘息の既往があるからNSAIDSの使用は禁だな。」
「肝臓癌の末期か、直腸静脈瘤があるかもしれないから直腸診は注意が必要だな。」
など、考えることが増えるかと思います。
これらをいちいち考えるのは大変ですが、その分丁寧に向き合えば知識は増えます。
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他にも脳神経外科の患者の特徴として、
③再梗塞・再出血など、急変リスクがある。
④失語や構音障害があると、コミュニケーションが困難
などが挙げられるかと思います。
結論、
脳神経外科は、非常に体育会系だと思います。
手術や緊急入院、突然の急変など、バタバタと忙しくなりがちですが、
その分やりがいもあります。
その際たるものが、
患者さんが良くなっていくのがはっきり見えるところ
だと思います。
中には、意識障害が遷延したり、亡くなったりする方もいらっしゃいます。
しかし、懸命なリハビリの末、
入院時はベッドで寝たきりだったのに、退院時には杖で歩行して帰る、なんて光景を見ることもできます。
僕たち看護師の使命は、
「患者さんの持てる力を最大限発揮するよう支援する」
ことだと個人的に思います。
それを存分に生かせるのが脳神経外科だと思います。
ハードワークになるかと思いますが、
●患者さんの持てる力を最大限に生かして、回復過程を支援したい!
●コミュニケーションやリハビリなど、患者さんとじっくり関わることを大事にしたい!
●看護師としてたくさん知識を身につけたい!
これらが当てはまる人は、脳神経外科が向いていると思います!
少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
ではまた!